フィレンツェのマーブル紙
2009年 10月 07日
ミケランジェロ広場よりさらにその上にある
サン・ミニアート・アル・モンテ教会内部から。
丁度ミサ中でグレゴリア聖歌が歌われる中、
見学中の友人達を待つ。
教会は一休みにとてもいい場所ですね。
ベンチが沢山置いてありますし。。。
夏暑い時も内部はひんやりとして気持ちいい。
友人達のお付き合いでのこのこついて歩いていると
普段は入らないようなお店をじっくり見ることが出来る。
そして、お店の人も、絶対に買わない(というか買えないというか。。^_^;)
であろうひやかし客(←私ですね)ではない観光客とわかると
接客にもまた力が入ります☆
ということで、この日はマーブル紙専門店にて
マーブリングの実演を見ることが出来ました。
糊状の液体の上にインクを垂らして
模様を描きます。
(ヴェネツィアンのピューマータ技法のようです!)
紙を浸したら
ハイ
出来上がり~。
この時点ですでに紙にはしっかり模様がついて、
触っても剥がれません。
みんなも触ってみる。
その後数時間乾かして定着させます。
と、マジックのように簡単そうにやってくれましたが、
これは職人だから出来る業。
紙類だけでなく、マーブリングされた革製品などもステキでした☆
古き良き伝統が残る、流石ヨーロッパ☆
と感心しておりましたところ、
なんとコレよりも古いマーブリングの技術が
日本にあるということです。
15世紀にすでにトルコで使用されていたこのマーブル紙は
“トルコ紙”と呼ばれ16世紀にヨーロッパに伝わった
それよりもずっとずっと古く9世紀には「墨流し」という、
墨を使ったマーブリングが日本にはあったのです。
この日本の墨流しがシルクロードを渡りトルコ、そしてイタリアを経て
ヨーロッパに伝わった、という見解もあるということ。
この日本のマーブリング、墨流しは
尾形光琳の「紅白梅図屏風」にも使われています。
墨流し柄の着物なども。
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by callevenezia
| 2009-10-07 05:36
| イタリアの伝統工芸