ピカソ、マシーンの夕べ:その1
2008年 03月 19日
ローマ オペラ座の内部
この日観たバレエは“ピカソ、マシーンの夕べ”と題された
3作品の演目。
イゴール・ストラヴィンスキー作曲 「プルチネッラ」
エリック・サティ作曲 「パラード」
マヌエル・デ・ファリャ作曲 「三角帽子」
どれも興味沸く演目ではありますが、
“ピカソ、マシーンの・・・”とあるように、
この演目、舞台装飾があのピカソ、言わずと知れた
「パブロ・ピカソ」が手がけたものなんです。
マシーンの方はレオニード・マシーン、振付師ということです。
幕ごとに変わるどん帳の絵、
シンプルデザインで大胆な色使いの舞台、
その舞台上と見事な程一致する色使いの衣装デザイン、
舞台デザインと衣装があまりにもいいので
調べたところ、なんとこの衣装デザインまでもピカソなんだとか。
天才は何をやっても天才なんだろうけど、
ピカソがこういうことまで手がけていたのは
恥ずかしながら、全然知らなかった。
出た!プルチネッラ!!
プルチネッラが・・・・沢山・・・・居る★
「プルチネッラ」には歌も入るため、カンタンテのみなさんもステージでご挨拶。
このような夢の競演を実現させたは、
1909年から、たった20年間だけ存在したプロデューサー“ディアギレフ”率いる
ロシアのバレエ団「バレエ・リュス」。
(というわけで、モチロンこの日のバレエ団は違います。
違いますんで・・・踊りの方にはやはりあまり目がいかなかった。)
このディアギレフによって舞踏家、振り付け、台本作家、作曲家、舞台美術、衣装、
とあらゆる芸術家が集まることにより、バレエが総合芸術として生まれ変わった、
そんな時代、上記の芸術家だけではない、
このバレエ団を調べると出てくる出て来る、
各分野の天才達が集まり作り上げた今は幻の舞台の再現。
偶然にもものすごいものを観てしまったようです。
2回のスプマンテ休憩もしっかりと(~_~;)
値段はフィレンツェのテアトロ・コムナーレの
倍ぐらいしたよ。
コムナーレはなぜ
あんなに安いのかな??
ロビー部分
ヨーロッパ旅行では、オペラハウスの中にただ入るだけでも
記念になると思います。
そんな時、バレエをやっていたら、選んで見てみるといいでしょう。
ストーリーや言葉がわからなくとも、聴覚、視覚的に楽しめ、
“踊り”も世界共通語であることも実感出来ると思います。
by callevenezia
| 2008-03-19 08:15
| コンサート、オペラ、バレエ鑑賞